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OS65:ロボット・セラピー・システム

7/21 更新

オーガナイザ木村龍平(帝京科学大学)、橋本智己(埼玉工業大学)
セッション概要2005年度実施の国税調査によれば、日本の65歳以上人口の割合は21.0%で世界一になった。一方、15歳未満人口は13.8%で世界最低である。すなわち、増加する高齢者を減少する若年層がケアーするという構図が統計データ上に明確に示された。高齢者に対するケアーは身体的、心理的、社会的の3つの側面から考えることができる。近年の情報化社会の中で、身体的な衰えよりも社会的・心理的な問題点が顕在化している。このような課題は機械システムが不得手とする分野であった。一方、ロボットあるいはロボティックシステムにおいては、人との共生は未来を占うキーワードとして研究開発の中心に据えられている。高齢者に比べ未知のシステムへの順応性が高い幼児や小児に対するロボット介在教育の可能性もクローズアップされつつある。このような状況下で、科学・技術の両面から進展著しいロボット技術が人との共生側面において心理的、情緒的にどのように貢献できるかを議論することは極めて重要である。

 
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